最近ニュースサイトを見り、定期的にチェックしているブロガーさんの記事を見ているとよく見かけるのが
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない 」の漫画の広告。
↑これですね(画像はスクショです)
漫画サイトのオススメコンテンツが広告として、表示されることはよくあります。
その一つなんだと思います。
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない 」は電子書籍の専門サイト「コミックシーモア」で成人漫画1位になっている漫画です。
広告が目にとまってリンク先の無料立ち読みを読んでみて、「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」が気になった方もいるのではないでしょうか?
私もその一人。
私の場合、漫画を読み進めたわけではなくてライトノベル版を購入して読んでみました。
ライトノベル版の「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」を読んで思ったのは、
この作品の著者「裏地 ろくろ」という人は只者じゃないな!という事。
読んでみてわかったのですが、ストーリー展開が読み手をぐいぐい引き付けるし、細かい設定まで描写されている、まさに隠れた名作でした。
- もともとは「小説家になろう」に投稿された作品
- 著者の「裏地 ろくろ」とは
- ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないのここがスゴイ
- 小説家になろう版とライトノベル版と漫画版の違い
- なぜ今漫画版がちょっとしたブームなのか
- まとめ
もともとは「小説家になろう」に投稿された作品
漫画サイトのネット広告を席巻している「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」ですが、その原作は「ノクターンノベルズ」に投稿された作品です。
「ノクターンノベルズ」は小説の投稿、閲覧が無料で出来る「小説家になろう」の官能小説版の無料小説投稿サイトです。
「小説家になろう」といえば、最近のアニメの大多数を占めている(言い過ぎ)異世界転生ものの原作が投稿されて、多くの人気作品が生まれた場所です。
- 魔法科高校の劣等生
- 転生したらスライムだった件
- 盾の勇者の成り上がり
- Re:ゼロから始める異世界生活
などなど・・・
なんか聞いたことがある作品が、実は「小説家になろう」に執筆されものが多いこと。
異世界転生ものことを「なろう系」と呼ばれることがありますが、これは異世界転生ものの多くが「小説家になろう」から生まれた、ブームを作ったことが「なろう系」の由来のようです。
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」は官能小説を取り扱う「ノクターンノベルズ」に投稿されている作品なので、官能要素(エロ要素)が盛りだくさんです。
著者の「裏地 ろくろ」とは
著者の「裏地ろくろ」先生についての情報は、「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」の著者であるという以外の情報はありません。
性別が男性なのか女性なのかすら謎となっています。
原作である「ノクターンノベルズ」への投稿時の著者名は「裏路地」となっています。
書籍の出版に合わせて、著者名を「裏地ろくろ」に変更しています。
原作が「ノクターンノベルズ」に最後の投稿がされたのが2017年02月02日なので、 実に4年間ストーリーが止まったままとなっています。
しかも、ものすごく気になるところで話が止まっているんです。
ネット界隈では死亡説まで浮上しているくらい・・・
多くの人が話の続きを待っているし、漫画化されたものが話題に上がっているので、今後裏地ろくろ先生から何かしらの動きがあるかもしれませんね。
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないのここがスゴイ
この作品のスゴイところについて、ネタバレ少な目で紹介していきます。
- しっかりとした取材をしないと分からないような所まで書き込まれていて、リアリティーがスゴイ
- ストーリーの中に色々な伏線が張られていて、その伏線が意外な形で回収されるところがスゴイ
- 官能要素(エロ要素)が上手い!それ以上に話が面白い
主人公の武村雄介という人物は、仕事をクビになって自宅アパートで引きこもっているという設定です。
なんとも親近感がわく普通の人物象。
原因は全く不明ですが世界中にゾンビがあふれる世の中になっても、何故か主人公だけはゾンビに襲われない。
自分だけいきなり最強というチート能力が与えられてた、どちらかというと人間嫌いな主人公が、そのチート能力を使ってク〇野郎な事をしたかと思えば、意外と情に厚い一面も見せます。
作中で、重要人物の命を助けるために病院で手術をするというシーンがあります。
この手術のシーンが特にリアリティすごい。
私は臨床工学技士という仕事をしていて、病院の中の医療機器を扱っているのですが、
作中で主人公が手術をするための準備をしているシーン。麻酔器がここにあって、医療器材がここにあって・・・という描写がものすごくうまいんですね。
医療従事者であるわたしでも、こんなにイメージが鮮明に表れる表現は出来ないです。
スゴイ!裏地ろくろ先生。
2021年8月現在では第3章まで発表されていますが、その後更新がされていません。
第4章も待ちに待っている人が多くいます。
私もその一人です。
小説家になろう版とライトノベル版と漫画版の違い
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」は
- 小説家になろう版(ノクターンノベルズ)
- ライトノベル版と
- 漫画版
この3種類があります。
商業誌ベースでは原作はノクスノベルスから出版されているライトノベル版という位置づけです。もとをたどると、小説家になろう(ノクターンノベル)に投稿されたものが、おおもとの原作といえます。
ライトノベル版は小説家になろう版の文章をブラッシュアップして、まとまった構成になっています。
挿絵を担当しているサブロー氏のイラストも登場人物のイメージ通りでいい感じですね。
漫画版は1話ずつ販売されているというところから、ストーリーのテンポとしては小説家になろう版に近い印象です。
なぜ今漫画版がちょっとしたブームなのか
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」という作品の存在が今、世の中に広く知られることになった理由は漫画版のネット広告による物ですよね。
漫画を出版する側も、ネット広告を出すなら売れる確証がある物を対象にしたいはずです。
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」は原作がものすごく面白いのですが、売りである官能要素(エロ要素)のためにメジャーなところで受け入れがたいところもあったのかもしれません。
ゾンビというテーマが、2020年から始まった世界的な感染症の流行からくる不安感と、それを克服しようとする本書のストーリーがうまい事マッチしているのも、ちょっとしたブームの原因なのかもしれませんね。
まとめ
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」の原作はネットで投稿・閲覧することできる小説家になろう(ノクターンノベルズ)から始まった、小説版です。
著者の裏地ろくろ氏の書く文章は読む人をぐいぐい引き付ける力があり、多くのファンを魅了しています。
ただ、原作の執筆が2017年で止まっているので、続編が気になってしょうがない・・・というのが現状です。