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【この子知りませんか?】を勝手にレビュー|この作品は単なるホラーでもサスペンスでもない

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「この子知りませんか?」この漫画、すごいことになっています。

作者のてぃーろんたろん先生が2021年8月13日Twitterに「おじさんが女子小学生と旅する漫画」として投稿して、瞬く間にTwitter界隈で話題になった漫画です。

今回は、勝手にレビューシリーズとして、てぃーろんたろん作「この子知りませんか?」をレビューします。

☆記事前半は、ネタバレなし。

☆記事後半はネタバレを含みます。

の記事構成となっています。

記事後半の閲覧は是非無料のKindle版を読んでからまた見に来てくださいね。

うっかりベッドの中で読み始めないで

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「この子知りませんか?」はTwitterやネット記事そしてKindleアプリで無料で見ることができます。

うっかり夜寝る前、ベッドの中で読み始めないでください。

それはこの作品「この子知りませんか?」がホラーだから・・・というわけではありません。

私の場合は、Webザテレビジョンマンガ部の記事で「この子知りませんか?」という作品を知りました。

【怖すぎ注意】「伏線がヤバすぎる…」ラストへ向けてどんどん恐怖の展開になっていくホラー漫画にコメント殺到! | WEBザテレビジョン

正直それほど期待をして見たわけではありませんでした。

ニュースサイトの画像を「つぎへ」「つぎへ」と送っていき読むスタイルで、1話を読み終えると・・・

 

「何だこの漫画!むちゃくちゃ続きが気になる!」

 

「この子知りませんか?」は全16話、ページ数は350ページのボリュームの作品です。

無料のKindle版があるようなので早速ダウンロードしてみることに。

読みだしたら最後、もう止まりません。次の日が仕事にもかかわらず、夢中で読み続け、気がついたら深夜の1時過ぎでした。

正直次の日の仕事、ずっと眠かったです・・・

おじさんと女子小学生が旅をするロードムービー

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「この子知りませんか?」は34歳のおじさん(中山良平)と毎日良平の勤務する工場の裏口遊びに来ている11歳の木口千秋の二人が旅をするというお話です。

良平は勤務している工場のパワハラ工場長のせいで、メンタルがボロボロに病んでいました。

良平は母親、友達、父親の言う通りに生きてきました。

自分で判断するという事が苦手で、自分が本当はやりたかったことを押し殺して、周りに流されるまま生きてきたというのが中山良平という主人公である34歳おじさんです。

工場長のパワハラに耐えかねた良平はそのボロボロメンタルで自分のやりたかったことを取り戻す旅に出発することを決意します。

パワハラ工場長をぶん殴って。

何故か良平の車に乗り込んでいた千秋は何やら事情があるようで、良平の旅に同行することになります。

いろんな人が共感できる背景

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34歳のおじさんと女子小学生が旅をするというと、現実には完全にアウトな設定です。

「この子知りませんか?」の作中では、34歳のおじさん(良平)が女子小学生の千秋と旅をする理由が丁寧に描かれています。

良平は始めは千秋を何とか車から降ろそうとしますが、次第に千秋の事を守ろう(理解しよう)という考えに変わっていきます。

小学生の子供を持つ父親のようになってきます。

ちなみに、私事ですが我が家にはちょうど千秋と同い年になる小学5年生の娘がいます。

ほんの半年前までは、いつもべったりで、寝るのも一緒のベッドで寝ていましたが、最近急に父親である私の事を煙たがるようになりました。

自分の部屋で寝るようになったし、

成長と共にこれはしょうがないのかもしれませんが。父親としては複雑。

 

それはいいとして、この作品は

複雑な内面を良平が抱いている様子も描かれています。

  • 地元を離れない人(悪くないですけどね)
  • 自分で決められない人(決められないと思い込んでいる人)
  • 社会人になったが周りに馴染めないと思っている人
  • パワハラを受けている人
  • 虐待を受けている(いた)子供

登場人物が持っている背景が、何かしら自分と重なる所があり、34歳のおじさんと女子小学生が旅をするという、非現実的な所に感情移入されていきます。

Amazon Kindleアプリで無料で読めるのでとにかく読んでほしい

まだまだ、「この子知りませんか?」について語り足りない所があります。

ネタバれになるといけないので「この子知りませんか?」を読んでいない方はAmazon Kindleアプリで無料で読めるのでとにかく読んでください。

そんでもって、よろしければこの記事に戻ってきてください。

 

 

【要注意】ここからはネタバレを含みます

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ここからは、私MEのHige的考察を含めながらお話していきます。

閲覧注意でお願いします。

 

前半から、バッドエンドを連想させる伏線が随所に

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パワハラ工場長をぶん殴って、人生でホントはやりたかったことをやるために、旅に出る。

そこに女子小学生がついているという。

第1話から爽快感のある始まり方をします。

旅の目的・終着点は、良平がこの世を去ることが目的であり、物語前半から随所にバッドエンドを連想させる伏線が張られています。

終着点で使うつもりの「ロープ」も良からぬことを連想させます。

旅に出かけて最初の夜に山奥の池で大量の蛍に遭遇します。

火垂るの墓を連想する。

もうバッドエンド確定じゃないですか・・・

商業誌に連載される作品だと、バッドエンドにしてもそれなりの所にストーリーが不時着することが多いものです。

「この子知りませんか?」はいわゆるインディーズ漫画に分類される作品です。

この手の作品はものによっては読者にとんでもないトラウマを植え付ける結末になるかもしれないというドキドキ感というか不安感がつきまといます。

10話以降の展開に圧倒される

物語前半は、良平がパワハラ工場長を殴ったことによる傷害罪と小学生である千秋を連れまわしているという誘拐罪で、警察が動いているように描かれています。(随所にそうではないという伏線が張られていますが・・・)

読者が最初、その様に思うように描かれているところは読者の心理をつくのが上手いですね。

 

実は、千秋は11年前に事故で亡くなっています。

だから、良平以外には千秋のことが見えていない。(霊感の強いヤスだけは千秋の事が見えていた)

徐々に良平の終着点を探す旅と、11年前の事故の真相がつぎつぎと明るみとなってきます。

そこからは、千秋の事故の犯人への復讐が始まります。

単に傷害の容疑で良平の事を追っていたと思っていた警察も実は、11年前の事件の捜査線上に良平がいた。

という流れに発展します。

ホラーなのか・サスペンスなのか

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34歳のおじさんが女子小学生と旅をするという、完全に炎上案件的な内容が始まった話は、

11年前の事故をめぐるサスペンス、

そして事故の犯人への復讐、

さらに、家庭内暴力が横行する家で育った千秋が、安心できる人を求めて良平を死者の世界への連れて行こうする。

というホラーな内容へと話が発展します。

私が思うにこの「この子知りませんか?」は単にホラーとかサスペンスの作品ではなくて、
自分が置かれている環境、それは親がどうとか、仕事先がどうとか、何か心の奥底に重たいものからどこか救われる。

そんな作品だと思います。

心の奥底に重たいものを抱えている人はたくさんいます。

いつもハッピー♪ みたいな人も何かしら、心の奥底に何か抱えているものです。

私も、自分の中に抱えているものを探るかのように、物語を読み進めていきます。

結末の意味するものは

結局千秋は消えてしまい、良平はこの世を去ることはありませんでした。

物語の結末部分で、良平は翌年の8月13日に事故現場にお参りをします。

そこで、良平は千秋と再会します。

姿は描写されていないのがいいですね。

現世から消されてしまったか、成仏したのかと、私も含め読者は思っていたのではないでしょうか。

ひょっとしたら、

  • 8月13日という時期からお盆限定で再会できた。
  • 単に良平が見た幻
  • 良平の旅がこれからも続く

いろんな想像が膨らみます。

 

久々に、爽快で、重たくて、心が温かくなる漫画に出会いました。

この出会いに感謝です。

「この子知りませんか?」が商業誌を飾る日が来るのを待ちわびています。

 

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