延期になっていたシン・エヴァンゲリオン劇場版がついに上映されます。
「新世紀エヴァンゲリオン」としてテレビ放送されたのが1995年、
多くの人の中で、いろんな意味で記憶に残る存在がエヴァンゲリオン。
改めて私の中のエヴァンゲリオンという作品について、ブログに残しておこうと思います。
VHSに録画した「新世紀エヴァンゲリオン」を徹夜で見た思い出
高校3年生の夏休み、友人のM君の家でVHSに録画した「新世紀エヴァンゲリオン」を20時くらいから見始めました。
全26話をすべて見終わったのは翌日の正午くらいでした。
途中、スーパーファミコンでストⅡをしたり、マリオカートをしていたので、そのくらいの時間になったのだろうと思います。
25話と26話は、眠かったせいかよく分からなかったので、全話見てもストーリーが完結したのかどうか分からずに、M君の自宅を後にしました。
俺ロボットものはチョット・・・
私の世代は、週刊少年ジャンプ全盛期。私もジャンプキッズでした。
ジャンプではあまりロボットものというのは連載されていませんでした。
私自身、ドラゴンボールや聖闘士星矢、北斗の拳で育った子で、あまりロボットもののアニメや漫画は見てこなかったのです。
「エヴァはロボットじゃない!」とM君は言っていましたが、
高校3年生の私には、エヴァンゲリオンはロボットもの、というイメージ。
リアルタイムで見ていなかった理由も、ロボットものがあまり得意ではなかったからです。
はじめは乗り気ではなかったのです。多分途中で寝るのだろうと思っていました。
それが予想に反して、10時間近くにもなる長い時間、私はテレビ画面に釘付けでした。
1話から24話まで、「新世紀エヴァンゲリオン」は本当にすごかった。
実は私がテレビシリーズのエヴァンゲリオンを見たのはM君の自宅で徹夜で見た、あの1回だけです。
それでも、鮮明に記憶している。
- シンジ君が初めてエヴァに乗るシーン、「にげちゃだめだ!」のやつ
- ヤシマ作戦の「あなたは死なないわ。私が守るもの。」とか
- カヲル君が出てきて・・・うーん、このあたりから理解がついていかなかった・・・。
あの当時の私には難解すぎた。でも、何かを引き付ける魅力がある。
それが「新世紀エヴァンゲリオン」でした。
思い出したかのように見た 序・破・Q
2021年の始め、ネットニュースで目にした
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開 再延期のお知らせ
この時、旧劇場版、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を見て以来止まっていた時間が動き出しました。
Amazonプライムビデオで序・破・Qを見ることができるではないですか!
序・破・Qもまた、1夜にして一気見。
高校生の時、M君の家で徹夜で見たなぁ・・・なんてことを思い出しながら。
序・破・Q合わせて約5時間。旧テレビシリーズに比べれば短いか・・・
序を見て、高校生だった頃のことを同時に思い出し、
破を見て、破のストーリーの後が旧劇場版なんだよなー・・・という事を思い出し、
Qを見て「?」となって・・・
しばらく、ネットでエヴァ考察記事を読み漁り、YouTubeでエヴァ考察動画を見る。
そんな余韻が残ります。
25年という年月を経て、エヴァンゲリオンは一つの学問になったのだ!
そんなことを思いながら、ひたすら余韻に浸りました。
昔シンジ君だった僕は今はゲンドウ
自分は6thチルドレンのような気がしていて、あの頃は中高生、言わばシンジ君だった私も、気がつけば40代。
自分の子供がシンジ君やアスカ、レイと同じくらいの年齢になろうとしています。
私は・・・気がつけばシンジ君の父親、ゲンドウと同じ世代。
高校生だった私からすると、まったく理解が及ばないゲンドウという人間。
破の中で、シンジ君とゲンドウが、シンジの母でありゲンドウの妻であるユイの墓参りに行くというシーンがあります。
旧テレビシリーズではあまり感じることがなかった、ゲンドウとシンジ君の距離が近くづく描写があります。
自分が親の立場になると、シンジ君の気持ちよりもゲンドウの気持ちに共感するようになる自分に気がつきます。
おそらく、我が家の子供たちは、私が高校生だった頃の視点で見るのだろう。
そんなことを思いつつ、今やゲンドウ世代となった私は、年をとらないシンジ君たちを見るのです。(この感覚がQでは色濃くなりますよね)
シン・エヴァンゲリオン劇場版は一人で見に行くことに
旧劇場版である、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」は私が大学生になってから公開されました。
あの当時、私の住んでいる地域にはシネコンなんてものは無くて、名古屋のスカラ座とか、ピカデリーとかそんな名前の映画館に見に行きました。
新聞の隅っこの方に、映画スケジュールが載っていましたよね。
新聞でスケジュールを確認して、映画館へ向かう。
今にして思えは、あの頃の映画館って「こじんまり」していたなぁ。
旧劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」は一人で見に行きました。
大学の午後の講義を1コマさぼってね・・・
旧劇場版は1人で見に行って正解でした。
誰かと一緒にいたら、何を話せばいいんだろう?そうなっていたはず。
何とも言えない、あの終わり方・・・
消化不良と言うか、煮え切らないというか、意味不明というか・・・
不安な気持ちで、一人映画館を出たのを覚えています。
2021年3月8日、延期されていた、シン・エヴァンゲリオン劇場版がついに公開になります。
劇場に見に行きます。
そして20年以上前のあの消化不良で煮え切らない、不安な気持ちを回収したいと思います。