2021年後半から始まったiPhoneのばら撒き。
年末で終わるかと思いきや、2022年になっても終わる気配がないですね。
家族でイオンに買い物に行った時に見かけるのが、
- iPhoneSE(第2世代) 一括1円
- iPhone12mini 一括9,800円(1円っていうのもある)
ただし年齢制限があり30歳未満や23歳未満に限るという条件があります。
この広告と勧誘に出会うと我が家の中学生、長女と長男が騒ぐのです。
iPhoneほしぃ
友達の中で俺だけiPhoneじゃないんやて!
イオンなどのショッピングモールや家電量販店でiPhoneSE(第2世代)が1円で購入できたり、iPhone12miniが9,800円などありえない金額で販売されています。
ウチの子供達もめっちゃ反応して欲しがります。
職場の同僚からは、「これめっちゃお得じゃない?買ったほうがいいよね?」
・・・と、問い合わせLINE入ってくる。
iPhoneがありえない金額で購入できるこの施策。
ものすごく気になりますよね?
しかも、最近のばら撒き施策は30歳未満や23歳未満限定って書いてある。
子供のスマホ購入にピッタリって思えるじゃないですか。
でもちょっと待ってください。
結論、イオンや家電量販店で行われているiPhone投げ売り施策は、親である自分名義で契約する分にはいいですけど子供用のiPhoneにはオススメできません。
- 子供のiPhoneをイオンとかでやってる投げ売りで買うべきではない3つの理由
- 投げ売りiPhoneを購入する時はキャリアの高額プランへの加入が必須
- 忘れがちな契約事務手数料
- すぐに解約すると特価ブラック入りする
- オンライン専用プランにプラン変更も注意が必要
- スマホの値引きの仕組みって
- まとめ
子供のiPhoneをイオンとかでやってる投げ売りで買うべきではない3つの理由
イオンに出かけた時に、エスカレータ乗り場付近でキャリアの販売員と目が合っても、子供が販売員と話し込んでも
子供のiPhoneをイオン等の投げ売りでiPhoneを購入しない方がいいです。
その理由は
- 投げ売りiPhoneを購入する時はキャリアの高額プランへの加入が必須
- すぐに解約すると特価ブラック入りする
- オンライン専用プランにプラン変更も注意が必要
これら3つの理由があります。
それでは、深掘りして説明していきますね。
投げ売りiPhoneを購入する時はキャリアの高額プランへの加入が必須
投げ売りiPhoneを購入する為には原則ドコモ、au、ソフトバンクのいずれかの回線契約をする必要があります。
端末だけでも、購入はできますが販売ブースの方は回線契約をものすごく押してきます。
割引が少なくなるとか、手続きにものすごく時間がかかるとか・・・
(このあたりから販売ノルマの存在が見え隠れする・・・)
各社のプランで最も安いプランを契約した場合の月々の基本料金を見てみましょう。
割引施策で契約する場合は家族割等は対象とならないことが想定されるので、割引はなしで表示しています。
- ドコモの場合:ギガライトを契約した場合は3,450円(税込)/月の料金が毎月発生します。
- auの場合:ピタットプランを契約した場合は3,465円(税込)/月の料金が発生します。
- ソフトバンクの場合:ミニフィットプラン+を契約した場合3,278円(税込)/月の料金が発生します。
ドコモ、au、ソフトバンクのこれらのプランはデータ使用量が1GBまでの場合の金額です。
データ使用量1GB~5GB/月の利用なら、MVNO業者でもっとお得なプランがあるのでそちらを選んだ方がお得です。
自宅にネット回線がないなら大容量プランを契約するのもあり|ドコモなら最高
自宅で光回線やホームルーターなどのサービスは使っていなくて、自宅でスマホをWifi接続することがない場合はキャリアの大容量プランを契約するのもアリです。
各キャリアのホームページを見ると家族割やキャリアの光回線割とセットで割り引かれた金額が表示されているので雑念が入ります。
雑念なしでまとめると
- ドコモの場合:5Gギガホ プレミア(税込7,315円/月)※本命(テザリング無制限)
- auの場合:使い放題MAX 5G/使い放題MAX 4G (税込7,238円/月)※テザリング30GBまで
- ソフトバンクの場合:メリハリ無制限(税込7,238円/月)※テザリング30GBまで
回線セット割引を目当てでiPhoneを購入する場合は自宅のネットをテザリングでまかなう場合に限りアリです。
子供のスマホを購入する場合、このようなシチュエーションは該当しないケースが多いですけどね。
忘れがちな契約事務手数料
最近はやりのahamo、povo、LINEMOは契約事務手数料が無料です。
契約事務手数料無料が当たり前になっているかと思いきや、キャリア本ブランドのプランは契約事務手数料が必要です。
ドコモ、au、ソフトバンクの3社とも3,300円(税込)の契約事務手数料が初回の回線料金の引き落としのタイミングで追加の支払いが発生します。
すぐに解約すると特価ブラック入りする
回線契約してiPhone購入したら、さっさと回線を解約してもいいの?
iPhone購入のために回線契約してすぐに解約すると、特価ブラック扱いになってしまいます。
特価ブラックとは
キャリアの格安販売施策を悪用して新規契約やMNPを繰り返す要注意人物
とでも言えば分かりやすいですね
ここでいう特価ブラックは、携帯料金を滞納すると信用情報に傷がつくといういわゆるブラックリストとは別物です。
特価ブラックは通信会社の割引施策を受けることが出来なる扱いになることを言います。
親である自分名義が特価ブラックになるのは仕方がありませんが、子供名義で特価ブラックになってしまうのは、申し訳ない気がしますよね。
子供が大学生や社会人になって、自分でスマホを契約する時に自分が特価ブラックだった・・・なんていうのはかわいそうすぎる。
オンライン専用プランにプラン変更も注意が必要
投げ売りiPhone施策で契約する必要があるキャリアであるドコモ、au、ソフトバンクからはそれぞれオンライン専用プランが発表されています。
- ドコモのオンライン専用プランとしてahamo
- auのオンライン専用プランとしてpovo
- ソフトバンクのオンライン専用プランとしてLINEMO
があります。
これらのオンライン専用プランは投げ売りiPhone購入時には契約できません
それなら、iPhone購入後、オンライン専用プランにプラン変更したらイイやん!
そんなふうに思いますよね。
無制限プランでガンガン使っていく人なら、キャリアのギガ無制限プランでOKですが、投げ売りiPhoneの情報を追っているなら、少しでも通信費を安くしたいのではないでしょうか?
- auからpovo
- ソフトバンクからLINEMO
この変更はプラン変更ではなく、MNP扱いになります。
そのため、契約後すぐにオンライン専用プランにプラン変更すると特価ブラック扱いになる可能性が大です。
ドコモからahamoへの変更は、形式上はプラン変更扱いです。
しかし、携帯キャリア3社はいつも足取りをそろえてた歴史があります。
ドコモからahamoへのプラン変更も特価ブラック扱いだと考えたほうが安心です。
スマホの値引きの仕組みって
最近行われているiPhoneを含めたスマホの投げ売りとも言える値引きの仕組みはこのようになっています。
そもそも電気通信事業法の改正により2019年10月から、回線契約とセットでのスマホ本体の値引きは20,000円(税込22,000円)までと決められました。
ではなぜ49,800円(税込)するiPhoneSE(第2世代)64GBが1円となるのでしょうか。
2022年現在行われているスマホ投げ売りの値引きは
- 回線契約とセットで22,000円の値引き
- 販売店独自での値引き(販売店の裁量)
- 端末購入プログラムの値引き
この3つの値引きによりiPhoneSE(第2世代)が1円だったり、iPhone12miniが1円だったりするわけです。
私が声を大にして訴えたいのは、
端末購入プログラムの値引きにだまされるな!
ってこと。
端末購入プログラムとは、スマホ金額を分割して毎月支払う契約です。
携帯キャリアによって分割方法は少し異なりますが、
2年でスマホを返却すると、2年目以降の分割を支払わなくて良いというスマホ購入プログラムです。
必ず2年後に端末購入プログラムで手に入れたスマホをキャリアに返却すればお得なのですが、
正直、2年後の事なんかどうなっているか分からない。
中学2年生の子供が高校生1年生になっています。
スマホを返却することなんかすっかり忘れていると思います。
私なら忘れる。
スマホ返却プログラムありきの購入は避けるべきだと私は思うわけです。
まとめ
イオンなどのショッピングモール、家電量販店で行われている、iPhoneの投げ売りはとても魅力的です。
子供用に単にiPhoneが欲しいという理由で投げ売りiPhoneを購入するのはおすすめできません。
理由は、一部の販売ブースでは端末のみ購入もできるようですが、基本的にキャリアのプラン契約が必要です。
すぐに解約すると特価ブラック対象となるリスクがあるので注意が必要です。
というのが私が実際に投げ売りiPhone販売ブース巡りをして感じた率直な思いです。