インターネットは今やなくてはならない存在で、ネットに上手くつながらないと生活がままならない状況になっていますよね。
我が家ではPCのブラウザはChromeを愛用しています。スマホとブックマークの連携ができるし動作もMicrosoft製のブラウザよりもサクサク動くので重宝していました。
そんな我が家のPCのchromeの動作が超遅くなったのです。
サイトを開こうとするとこの画面が2~3秒ほど表示されてからサイトが表示されるのです。
なんだと?
「サイトにアクセスできません」ですと?
しかも下の方には
「DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIG」って書いていある。
しかも、サイトの表示がなんかおかしい。リンクの画像が表示されていない場合もあれば、簡易表示でサイトが表示されることも。
再読み込みをすると改善することもあるけど。とにかくストレス。
あーだこーだと試しているうちに分かったのは。
DNSサーバーが上手く働いていないという事でした。
結論としては、DNSサーバーの設定をGoogle Public DNSにすることで解決しました。
この記事を読むとこのような事がわかります。
- PC版Chromeが遅い時の改善方法がわかる
- Google Public DNSの設定方法がわかる
実際PC版Chromeが遅いことに対して有効だったのは
Windowsの「ネットワークとインターネットの設定」を開き
優先DNS:8.8.8.8
代替DNS:8.8.4.4
優先DNS:2001:4860:4860::8888
代替DNS:2001:4860:4860::8844
に変更したという事です。
ここから、実際PC版Chromeが遅いことに対してGoogle Public DNSを利用したことについて深堀していきます。
- PC版Chromeが超遅くなった背景
- DNSに問題がありそうなのでGoogle Public DNSを
- Google Public DNSは安全なのか?
- DNSをGoogle Public DNSにする方法
- Chromeが遅い時のDNS以外の原因
- まとめ
PC版Chromeが超遅くなった背景
我が家のPC版Chromeが超遅くなった時の背景は
- OS:Windows10 Home
- プロセッサ:Intel(R) Core(TM) i5-8265U CPU @ 1.60GHz 1.80 GHz
- RAM:8.00 GB
- ネット回線:コミュファ光1Gホーム
- プロバイダ:ソネット光
- 有線LAN接続(1000/1000 (Mbps))
- 劇遅になるのはChromeだけ。firefox等他のブラウザーは問題ない
- スマホでテザリングするとChromeの遅延は無い
PCのスペックは最新の高性能ってわけではないけれど、それほど古いわけではないです。
最初に疑ったのは、回線速度自体が遅くなったのか?という事。
回線スピードを計ってみました。
この測定を行った時間は日曜日の20時。
結構通信が込み合う時間にしては意外と良いスピードをたたき出しました。
平日昼間に測定したら、下り400Mbps以上でてました・・・
通信の遅延具合を表すPINGも13.0msとほぼ問題ありません。(PINGは15ms以下だと最高級に遅延が無い状態だといわれています。)
不思議なことにサイトの読み込みに遅延が出るのはPC版Chromeだけです。
自宅のWifi環境でスマホのchromeもサファリもサクサク動きます。
試しにスマホでテザリングをしてみたところ全く問題ありませんでした。
スマホの通信回線はPovo2.0とLINEMOで試しましたがどちらも問題なし。
どうやら自宅のネット回線のコミュファ光1Gホーム+ソネット光とPCのChromeが何かしら相性が悪いのか?という予想がつきました。
DNSに問題がありそうなのでGoogle Public DNSを
DNSの設定というのは、通常ならよっぽどこだわりがある人以外はIP設定は自動の「DHCP」にしていると思います。
何らかの事情によりIPアドレスを固定しているという人はいるかもですね。
職場のネットワークはIPを固定して管理していることが多いですよね。
PC版Chromeでサイトが表示される前にでるメッセージ「DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIG」
日本語に何となく訳してみると・・・
DNSの操作が良くない常態で終わってますっていう意味ですかね?
何かがChromeで起こっていてDNSが上手くいっていないようです。
とは言えDNSサーバーは私の家にあるわけではないし、私が何とか出来る代物ではありません。
ならばDNSサーバーをGoogle様に借りてしまおう。というのが解決方法。
Google Public DNSです。
Google Public DNSとは・・・
Google Public DNS(グーグル・パブリック・ディーエヌエス)は、Googleが世界中のインターネット利用者に提供している無料のDNSサービスである。このサービスはDNSキャッシュサーバとして機能する。
Google Public DNSは「ウェブをより高速で安全なものにする[1]」取り組みとして2009年12月3日に発表された[2]。2014年には世界最大のパブリックDNSサービスとなり、1日当たり4,000億件の問い合わせを処理している[3]。Google Public DNSはDNSホスティングサービス(英語版)のGoogle Cloud DNSとは無関係である。
出典:ウキペディア
なんか読んでも良く分かりませんが、Googleがより大規模で安全で高速なDNSサーバーを準備してくれた感覚ですね。
DSNを簡単に説明すると
ネット上のWebサイトはIPアドレスというインターネット上の番地に存在しています。
このサイト「MEのHigeブログ」のULRは「https://www.me-hige.com/」です。
このURLに対応するドメイン「me-hige.com」のIPアドレスが「157.7.107.99」です。
このURLとIPアドレスを紐付ける役割をしているのがDNSサーバー。
というのが私の理解。
このサイトでドメインとIPアドレスの対応を確認できます。
Google Public DNSは安全なのか?
通常ならお金を支払っているプロバイダから提供されるDNSを使わないで無料のパブリックDNSを使う、って思うと
「無料ってホントに大丈夫?」って思いますよね。
パブリックDNSを利用するとセキュリティはむしろ強化されます。
自宅でネットを利用する際は問題ないのですが、自宅以外でカフェなどのWifiに接続をする際はパブリックDNSを利用した方がセキュリティが向上します。
DNSを自動にしておくと、公共のWifiに接続する際はWifiが定めるDNSを利用することになります。
悪意をもった人が公共Wifiネットワーク内にいるとハッキングされる恐れがあります。
googleが管理するGoogle Public DNSを利用することは、公共Wifiを利用する場合にはセキュリティが高くなるといえます。
DNSをGoogle Public DNSにする方法
DNSをGoogle Public DNSに設定する方法を説明します。
ここでは手っ取り早く変更する方法を説明します。
「Windows」キー+「R」キーを押します
Windowsキーというのはコレですね
「ファイル名を指定して実行」を起動
「ファイル名を指定して実行」ウインドウが開きます。
名前に「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
変更するネットワークのプロパティを開く
Wifiと有線LANのネットワーク接続が表示されるので、接続中のネットワークを右クリックします。今回はWi-Fiのネットワークを選択します。
インターネットプロコトルバージョン4(TCP/IPv4)の設定
インターネットプロコトルバージョン4(TCP/IPv4)を選択して「プロパティ」をクリックします。
インターネットプロコトルバージョン4(TCP/IPv4)のプロパティ画面が表示されます。
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」のトルグボタンをクリックします。
- 優先DNSサーバー(P)は「8.8.8.8」
- 代替DNSサーバー(A)は「8.8.4.4」
と入力して「OK」をクリックします。
インターネットプロコトルバージョン6(TCP/IPv6)の設定
続いてIPv6のDNSも設定します。
インターネットプロコトルバージョン6(TCP/IPv6)を選択して「プロパティ」をクリックします。
インターネットプロコトルバージョン6(TCP/IPv6)のプロパティ画面が表示されます。
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」のトルグボタンをクリックします。
- 優先DNSサーバー(P)は「2001:4860:4860::8888」
- 代替DNSサーバー(A)は「2001:4860:4860::8844」
と入力して「OK」をクリックします。
これで設定完了です。
Chromeが遅い時のDNS以外の原因
私のPCのChromeが超遅かった原因はDNSが原因でした。
DNS以外にもChromeが遅くなる原因には
- タブの開きすぎ
- ブラウザのキャッシュ・閲覧履歴が溜まっている
- 拡張機能(アドオン)を入れすぎ
- セキュリティソフトの影響
が考えられます。これらの原因はそこそこのスペックのPCを使っていれば実感することはないでしょう。
余分なタブは閉じて、Chromeのキャッシュ・閲覧履歴の削除をすれば多少改善するかもしれません。
またChromeのバージョンを最新にアップデートしておく事もChromeの動作を快適にするために大切です。
このあたりはググるとすぐに出てくる内容なんですよね。
試してみても実際それほど改善しないことも多いんですよね。
まとめ
我が家のPCのChromeが急に使い物にならないくらい遅くなりました。原因はDNSの設定でした。
Windowsの「ネットワークとインターネットの設定」を開き
優先DNS:8.8.8.8
代替DNS:8.8.4.4
優先DNS:2001:4860:4860::8888
代替DNS:2001:4860:4860::8844
に設定を変更することで改善しました。