昔から数えで男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高く警戒すべきと言われています。
しかも前厄・後厄という期間もあるので、実質41歳~43歳の間が要注意期間です。
そんなの迷信だ!
と私も思っていました。・・・けど
私、数えで41歳(満40歳)の時、第5中足骨っていう所を骨折しました。
大人のブレイブボードは要注意!
数年前子供たちが、ブレイブボードが欲しいという事で、買ってあげました。
私が子供頃はスケボーがあったけど、ブレイブボードなんてものは有りませんでした。
前後2枚の板にそれぞれキャスターがついていて、パイプでつながっているあれです。
私はスノーボード歴10年以上(年に2回くらいしか行かないけど)の経験があり、いわゆる横乗り系スポーツには自信がありました。
ちょっと子供たちにいい所見せようとしたんですよ・・・そしたら
-MEのHige目線-
次の瞬間、左足に激痛が走り仰向けに倒れていました。
子供たちが私のもとに駆け寄り
パパがあぁぁぁぁ!〇んだぁぁぁ!ママきてー!!
と叫んでいたのを痛みに耐えながら聞いていたのを記憶しています。
痛くて左足が地面に着けられないので、片足ケンケンで自宅までたどり着き
一通り奥様に叱られて、自分の左足首を見ると・・・
捻挫かと思いました。
寝れば治ると・・・
翌朝になっても、痛くて足を地面に着けられません。
それでも私は捻挫だと信じていました。
勤務先の病院を受診
その日は、出勤だったので、車で勤務先の病院まで移動して、片足ケンケンで総合受付までたどり着き、整形外来の受付を済ませました。
診療費を控除する仕組みがある(私の職場の場合)
普段見慣れた環境であるため、緊張しない
外来診療の待ち時間は自分の部署で、隙間仕事をしながら待機できる
処置をしてもらうスタッフが顔見知り
レントゲンを撮りに行った時の診療放射線技師さんがニヤニヤしている(笑)
医師に結果を聞く前に、診療放射線技師さんの「あちゃー」という声で折れているってわかる
整形外科の医師に告げられたのは
第5中足骨骨折
この骨折は昔下駄を履いていた時代に、ひどく足首を挫いたときに起こることが多かったため、下駄履き骨折、または下駄骨折とも呼ばれています。
幸いな事に骨はズレていなかったため、とりあえず手術はしなくても大丈夫でした。
ギプスで5週間固定して、左足には荷重をかけないようにするように説明を受けました。
素敵なヒール付きのギプスを着けていただきました
もし何かの拍子に折れた骨がずれてしまったら骨を固定する手術が必要と言われました。コワイ😢
定期的にレントゲンで骨のズレが無いか?くっ付いてきているか?確認が必要です。
なぜ足首を挫いて、足の指の根元の骨が折れるのか?
足の小指の甲の部分には短腓骨筋腱という腱があり、小指の根元の甲の部分である、第5中足骨の根元に腱の端がくっ付いています。
足首を内側にひねった時に、短腓骨筋腱が強く引っ張られます。
そうすると第5中足骨の根元がポキッと折れてしまう事があります。
それが第5中足骨骨折です。
短腓骨筋腱がしなやに伸びる場合や、第5中足骨が丈夫な場合は捻挫で済むのでしょうが、数えで41歳になる私には、腱のしなやかさも、骨の強靭さも足らなかったみたいです。
松葉杖生活
しばらくは松葉杖生活となりました。
松葉杖に頼った生活って、経験者者しかわからないと思うのですが、結構大変。
少し松葉杖で移動してみるだけなら、なんてことないのですが。
2つの足で歩いていた距離を、松葉杖を使って移動するのって、結構大変です。
経験してみてわかったのですが、両手が使えないのです。(当たり前ですが・・・)
ドアを開けるのも一苦労です。
雨が降った時に、傘が持てないのです。
あと、松葉杖って路面が濡れていると滑るのです。松葉杖生活に少し慣れてきた雨の日、私の体重を預けた松葉杖がツルっと滑って、思わず、ギプス越しに体重をかけてしまいました。
そのままズベ~って転んでしまいました。
やべぇ・・・骨ズレかも?と思いましたが、幸いギプスの保持力で直接骨折部位には荷重が架らなかったみたいで、大丈夫でした。
あの時はヒヤリとしました。
この件があってから、通勤のかばんをリュックサックに買い換えました。コレです
このカバン優れものです
A4サイズのノートPCが入るクッション付きのポケットがある
サイズがちょうどよい(仕事の書類・お弁当箱がちょうど入る)
肩掛け部分にクッションが入っていて、長時間背負っていても負担が少ない
長年使ってもヘタリにくい(さすがコールマン)
ギリギリBusiness使用にも耐えられる。(学会とかこれ背負って行きます。楽😊)
松葉杖のレンタルは保険適応外になるので、病院によって値段が異なります。私の場合は保証料1,000円を支払い、返却時に全額返してもらいました。
第5中足骨骨折の状態での仕事
私の場合、家にずっといても気分が落ち込むだけなので、骨折した翌日の整形受診日のみ休みをもらい、それ以降は出勤しました。
骨折したのが左足だったのが救いでした。
右足だったらアクセル踏めないので車の運転ができないところでした。
ただ、いつも通りの仕事をこなすことは出来ません。
歩き回る必要がある仕事、病院内の装置の点検作業や、心臓カテーテル室業務は外してもらいました。
始めの2週間は透析室のナースステーション内で、透析支援システムの入力作業と、MicrosoftAccessで開発したシステムのメンテナンスをしていました。
まとまった時間がもらえたので、Accessのシステムメンテナンスがはかどった点は良かったかもしれません。
骨折後3週間になると、半荷重可能となり、短い距離ならギプスのヒールを使って歩くことが出来るようになりました。
長距離の移動はしんどいので、この頃仕事中に活用していは、キャスター付きの椅子です。この椅子で仕事中フロアー内を縦横無尽に動き回りました。
意外と透析の穿刺業務も出来ました。
患者さんから「Higeくん刺してよ~」ってリクエストがあった場合のみですが・・・
この時期は、患者さんから逆に心配してもらう事が多かったことを覚えています。
骨折後1か月は基本事務仕事ばかりで、現場に出ることは少なかったのですが、患者さんの帰り際に、声をかけていってくれるのがとてもうれしかったです。
どちらが患者かわからない状況ですが、少なくとも患者さんの気持ちがわかる臨床工学技士になれた事は間違いありません。
第5中足骨骨折の状態での家庭生活
家の中は松葉杖を使う事が出来ません。
始めは、はいはいで移動していました。片足立ちでケンケンしながらの移動は、もう片方の足への負担が大きく、右足は常に筋肉痛でした。
やはり家の中でも活躍したのは、キャスター着きの椅子です。
学習机の椅子が子供のものも含めいくつかあったので、1階・2階それぞれで乗り換えて移動することが出来ました。
この頃、奥さんには迷惑かけたなぁと・・・しみじみ思います。
- 子供の保育園の送迎
- 食事の準備・片付け
- ごみ捨て
- 掃除
- などなど・・・
普段は分担してやっていた家事をほぼすべて奥さんに任せてしまっていたのですから。
第5中足骨骨折が完治するまでの経過
受傷1日
- ブレイブボード練習中に転倒し受傷
- 左脚を地面に着けることが出来ない
- 骨折部位を中心に腫脹(腫れている)
受傷2日目
- 整形外科受診左足第第5中足骨骨折と診断が出た
- ギプス固定をしてもらった
- 病院から松葉杖を借りた
- 左脚に荷重をかけることは禁止
- 内出血がひどく、ギプスから出ている指先の色が赤黒い
- 足首より先が浮腫んでいる
受傷3日目
- 事務仕事で仕事復帰
受傷1週間
- 整形外科受診
- レントゲン確認し骨がずれていないことを確認
- 相変わらず指先の色が悪い
- 浮腫みも継続している
- 少しなら左脚に荷重をかけてOK
受傷3週間
- 整形外科受診
- レントゲンで骨がずれていないことを確認
- まだ、骨はくっついていない
- 指先の色、浮腫みは少し軽減(3週間たっても内出血が残っていて驚いた)
- ギプスのまき直し(浮腫みが改善してギプスに隙間が出来てきたから)
- 荷重は半分くらいならOK
受傷5週間
- 整形外科受診
- レントゲンで骨の再生具合を確認し、もう1週間したらギプスを外すことになった
- 荷重は全荷重OK
受傷6週間
- 整形外科受診
- ギプスが外れた
- 診察終了
- リハビリは特になし、日常生活がリハビリとのこと
- ギプスなしで足を着くことは不安だったが、松葉杖は返却することに
- 左脚にある程度荷重をかけていたおかげで、体重を支えられないほどの筋力低下はなかったが、足首の関節が固くなってしまていた
受傷7週間
- 何となく不安はあるが、歩くことが出来るようになった
- 足首の関節は意識して動かすよう努力した
受傷3か月
- ほぼ骨折前と同じ生活に戻ることが出来た
- ときどきズキっと痛むときがある
受傷5が月
- 完全に元の常態に戻ったのはこの頃
- スノーボードをできるほどになった(ブレイブボードは怖くてできない・・・)
まとめ
いつまでも若いつもりが、子供にいい所見せようとして痛い目を見る。ありがちが話です。私の職場には、この第5中足骨骨折を経験している人が私を含め3人います。
やはり40歳前後で受傷しています。
あまり役が付くとかという事は信じない方です。
男性は40過ぎると気持ちと体力のバランスが取れなくなるようです。
痛い目を見るとそれがわかるらしいのです。
この記事は
今週のお題「激レア体験」について書きました。
第5中足骨骨折自体が激レアというより、身近に3人いることが激レアです。