花粉症対策や、風邪やインフルエンザ、今年は新型コロナウイルス予防のため、マスクをつけます。裸眼の方にはあまり関係のない話ですが、私をはじめ眼鏡っ子たちにはマスク着用時の眼鏡のくもり問題は深刻な問題です。
今回、職業柄マスクをつけることが多い私が、マスク着用時の眼鏡のくもり対策について検討しました!
- マスク着用時に眼鏡がくもる理由
- 対策1.マスクの上側にティッシュを挟む
- 対策2.マスクの上側を折り返す
- 対策3.対策1と対策2の合わせ技
- 対策4.眼鏡を温める
- 対策5.結局これ・・・くもり止めを塗る
- まとめ
マスク着用時に眼鏡がくもる理由
眼鏡がくもる理由は、冬場に部屋や車のガラスがくもるのと同じです。
大気中には水が水蒸気(気体の状態の水)として存在します。昔理科の時間で、飽和水蒸気量という言葉を聞いたことがあると思います。
飽和水蒸気量とは1㎥中に何gの水が水蒸気として存在できるかというもので
気温(℃) | 0 | 5 | 10 | 15 | 20 | 25 | 36.5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
飽和水蒸気量(g) | 4.8 | 6.8 | 9.4 | 12.8 | 17.3 | 23.0 | 44.0 |
このように気温が上がるほど、大気中に水蒸気(気体の状態の水)として存在できる量は多くなります。
例えば気温25℃の部屋が0℃になると
23-4.8=18.2
18.2gの水蒸気が気体の状態から液体の状態に変わります。
気温が下がった時に水蒸気から液体となった水がレンズに付着したものが眼鏡のくもりです。
マスクの上側からの呼気が外気で冷やされて、眼鏡のレンズに付着するというメカニズムです。
人の体温を36.5℃とすると、飽和水蒸気量は44.0g/㎥なので仮に気温5℃の所で息を吐くと
44.0-6.8=37.2
37.2gの水が水蒸気から液体の水になります。
これが、眼鏡のレンズに吹き付けられます。
そりゃ 眼鏡くもりますわ
1.呼気を眼鏡のレンズに吹き付けられないようにする
2.眼鏡のレンズで呼気の温度が下がらないようにする
3.そもそも水滴が眼鏡のレンズに付着しないようにする
この3点を抑えれば眼鏡のくもりを制することができそうです
対策1.マスクの上側にティッシュを挟む
「1.呼気を眼鏡のレンズに吹き付けられないようにする」を実践します。
マスクの上側から呼気が眼鏡に吹き付けられないようにする効果と、ティッシュが呼気中の水分を吸着する効果が期待できます。
結果
やらないよりは良い。
ただ、やっぱり眼鏡はくもる
対策2.マスクの上側を折り返す
これも「1.呼気を眼鏡のレンズに吹き付けられないようにする」を実践する方法です。
このようにマスクの上側、ワイヤーが入っているタイプならワイヤーごと折り返します。
これにより、呼気の流れが眼鏡の方向へ進むのを抑制することができます。
結果
やらないよりは良い。
ただ、やっぱり眼鏡はくもる
対策3.対策1と対策2の合わせ技
このように、マスク上側を折り返し、ティッシュペーパーを入れ込むという方法です。
結果
そこそこ良い
ただ完ぺきではない・・・
市販で繰り返し使えるノーズパットという専用の商品もあります。専用の商品ということで、これはかなり効果が期待できます。鼻の横の隙間をふさぐ形状をしているので、呼気が上に漏れにくいです。
ノーズパットの汚れが気になるまで繰り返し使うことができます。
ただ、水洗いはできないので汚れたら交換になります。
対策4.眼鏡を温める
対策1から対策3に関しては、ネット上や口コミで良く聞く方法です。
私は「2.眼鏡のレンズで呼気の温度が下がらないようにする」を実践してみました。
車の窓ガラスなんかは、エアコンで温められた乾燥した空気を窓ガラスに吹き付けたり、電熱線で窓ガラスを温めることにより、くもりを防いでいます。
眼鏡も温めれば、くもりを防ぐことができるはずです!
あ!これ自己責任でお願いします。
眼鏡自体を体温より少し高い温度に温めておきます。大体45℃~50℃くらいでしょうか。あまり高温にすると眼鏡が溶けます。←要注意!!
また、温水で温めると、レンズのコーティングが落ちてしますので気をつけてください。
結果
これは、効果絶大です。
眼鏡を温める→眼鏡を付ける→マスクをつける
これをすると、眼鏡は全然くもりません
一度温められた眼鏡は、自分の体温によりある程度保温されるので、くもり止め効果は意外と持続します。
ハロゲンヒーターで温めるのは、極端ですが、ハンカチで眼鏡を包んで懐でしばらく温めるだけでも効果があります。
ただ、やはり室内から気温0℃の屋外へ出るなど急激な気温の変化には対応できないようです。
対策5.結局これ・・・くもり止めを塗る
市販のくもり止め液をレンズに塗ります。
くもり止め液には界面活性剤が入っていて、レンズに親水性の膜をつくります。これにより、呼気中の水分がレンズについても、ふわ~とレンズ全体に広がり水滴の状態になりません。1度塗れば、2~3日は効果が持続します。
結果
左目のレンズにのみ、くもり止め液を使用して、両方のレンズに息を吹きかけて検証しました。
効果てきめんでした。
私の感覚としては、くもり止め液
これが最強です。
もし、マスク着用時の眼鏡のくもりに悩んでいるなら、とりあえず使ってみるのをお勧めします。
眼鏡くもり対策最強のくもり止め液ですが、レンズに塗り込む前に、レンズ綺麗にすることがとても重要です。
眼鏡用の洗浄液と言うものありますが、まあ、必要ないと私は思います。
水道水で軽く汚れを落とし、中性洗剤でよく泡立てて洗い、水道水で流してあげると綺麗になります。
レンズをしっかり綺麗にしてこそ、くもり止め液の効果が発揮されるのです。
まとめ
眼鏡のくもり対策として一番有効なものは、くもり止め液を使用することです。そんなくもり止め液ですが、やはり限界があります。
呼気がレンズに当たり続けるとやはりくもります。
やはり、レンズに呼気が吹き付けないような工夫は必要みたいです。
1.眼鏡は、中性洗剤できれいに洗う
2.くもり止め液をレンズに塗る
3.マスクの上側を折り返して折りたたんだティッシュペーパーを入れ込む
4.眼鏡を温める
以上4点が具体的な対策となります。参考になりましたでしょうか?
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。