人生100年時代なんて聞くと、医療が発達したことでみんな長生きして、ハッピーハッピー♪ なんて思ってはいないだろうか?
平均寿命が年々伸びていて、そのうち平均寿命が100歳になりますよ。
みんな長生きするから、新しい人生設計が必要になるよね。
っていう話ですよね。
でもちょっと待って!
私思うのです・・・
ホントにそんな時代くるの?って
今回はそんな思いを記事にしました。
言葉の確認
まず平均寿命とか平均余命とかの言葉はテレビでよく耳にします。
このあたりの言葉についてまとめてみました。
- 平均寿命:0歳の子供があと平均あと何年生きるか
- 平均余命:ある年齢の人が平均あと何年生きるか(読み方は「へいきんよめい」)
平均寿命とは0歳児の平均余命とも言い換えることができます。
平均という表現なので、厳密にいうと半分の人が平均余命を送ることができるという訳ではなく、個人個人の寿命の平均になります。中央値を出すと、その年齢が半分の人が生きていることができる年齢という事になります。
この年齢を寿命中位数といいます。
ここでは、平均余命と寿命中位数と厳密に考えることなく、平均余命は半分の人が生きている年齢として話を進めていきます。
平均寿命は年々伸びている
私が生まれた昭和50年代に比べると平成30年では男性でいうと8~10歳程度平均寿命が延びています。
このままいけば人生100年時代ももうすぐだ!
そうかもしれません。
でもなにか煮え切らないというか、しっくりこない感じが残ります。
半分の人が生きている?
あ・・・厳密にいうと違うけど、平成30年簡易生命表によると、0歳の赤ちゃんの約半分が男性81.25歳、女性87.32歳まで生きるという事です。
これって言い方の問題で、0歳の赤ちゃんが男性の場合81.25歳、女性の場合0歳87.32歳までの間に半分が亡くなるという事です。
半分の人が亡くなる・・・
言い方を変えると大分言葉の印象が変わりますね。
エリート人生を歩んできた方からすると、上位半分の平均年齢よりも生きるグループに入る自信があるかもしれません。
私のような平民の立場からすると、ワンチャン上位半分に入り平均寿命を達成できる可能性もありますが、五分五分で半分以下つまり、平均年齢まで生きられないんじゃないか・・・?
そんな風に考えてしまいます。
年寄りを見るとみんな長生きするように感じるが・・・
私の祖父は99歳まで生きました。割とシャキッとしていたの、ピンピンコロリに近い感覚でした。
高齢のおじいちゃん、おばあちゃんを見ると、そこを基準に考えて、自分も、みんなも100歳近くまで元気にやっていけると考えてしまいます。
私の周り・・・親だったり、親戚だったり、職場の人だったりを見てみると、不幸なことに、本当に悲しいことに若くして亡くなる人がいます。
平均寿命はあくまで平均なので、ざっくり半分の人は平均年齢よりも早く亡くなる。
これって当たり前の事ですが・・・
私の母親は平均寿命より早く亡くなりました。逆に祖父は平均寿命よりだいぶ長く生きました。
感覚として、長生きの人は目に触れることが多くなるので、みんなその年齢まで生きるのだという発想になります。
いい人だから長生き?
因果応報という言葉があります。
いいことをすれば、いいことがあり、悪いことをすれば悪いことがある。
世の中の秩序を守るためには大切な考え方だと思います。
病気に関しては、そうではないことの方が多いのです。
生活習慣病という物がありますが、毎日タバコをする人がみんな肺がんになるわけではないし、
オーガニック食材しか食べない人でも癌になることはあります。
人間的に優れている人でも病気になります。
逆に周りの人を不幸にするような人が長生きすることもあります。
実は病気になったりすることには、いい人・悪い人というのはあまり関係ありません。
癌で苦しんでいる人が、なぜ自分が癌になったのか?食べ物が良くなかったかのか?生活習慣が良くなかったのか?行いが良くなかったのか?と悩んでしまう事が良くあります。
こんなに苦しい思いをするのは何か理由があるはずだ。
そんな風に考えがちです。
癌で亡くなる人は男性では役30%、女性では約20%です。そこに該当してしまっただけなのです。
まとめ
身近で最近不幸があり、急に人生100年時代という言葉を思い出しました。
数値上では平均寿命は延びている。
でも、70代や60代で亡くなる人も沢山います。
それこそもっと若くして亡くなる人もいます。
いつか人生100年時代が来るかもしれません。
その時に、半分の人達は
あれ?100歳まで生きられなかった・・・ってなるわけです。
実際の余命はデスノートでいう所の「死神の目」でもない限り分かりません。
平均余命よりお迎えが早く来るにしても、100歳まで生きるにしても毎日後悔なく過ごしていきたい。
そんな思いです。