MEのHigeさんのためになる話

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【パオロ・ジョルダーノ著 コロナ時代の僕ら】を読んだ感想「霧が晴れたような気持ち。一方アフターコロナの不安も」

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コロナ時代の僕ら
パオロ・ジョルダーノ
飯田亮介訳

きっかけは 田中敦彦さんのYouTube大学

本書を読もうと思ったきっかけはオリエンタルラジオ田中敦彦さんのYouTube大学で公開された、【コロナ時代をどう生きる?】の動画を見た影響です。

ミーハーな私😄
中田敦彦のYouTube大学【コロナ時代をどう生きる?①】緊急事態を乗り越えるための三段階

中田敦彦のYouTube大学【コロナ時代をどう生きる?②】自粛解除後の日本は一体どうなる?

正直言って、新型コロナウイルスの情報って信頼できるものから、怪しいものまで多数あります。

私も過去に新型コロナウイルスに関する記事をブログで何度も取り上げてきました。

生活に影響が大きすぎて取り上げずにはいられない状況でした。

www.me-hige.com

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 過去に2回武田邦彦先生の新型コロナウイルスに関する主張に関する記事を書かせていただきました。

武田先生は新型コロナウイルスは日本では季節性インフルエンザよりも危険性が少ないという主張をされている方です。

賛否両論あるかと思いますが、一つ考え方としてはアリだと私は考えています。

パオロ・ジョルダーノはこんな人

今回私が読んだ「コロナ時代の僕ら」の著者、パオロ・ジョルダーノはもともと素粒子物理学を専門にしていた方です。

小説「素数たちの孤独」、「兵士たちの肉体」でベストセラーとなる本を発表しています。

物理学者で小説家・・・

神は2つの才能を彼に与えたのか?

「ジョルダーノ」という名前

私は勝手にこんな顔だと想像を膨らませました。

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出典:ジョジョの奇妙な冒険

 

実際はこんな人

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出典:Wikipedia

まんざら外れというわけでもないか・・・

お名前も、容姿も絵に描いたようなイタリア人。私のような平たい顔族とは違います。 

 

本書が書かれた背景

「コロナ時代の僕ら」に書かれているのは、2020年2月~3月のイタリアの事実です。

ご存じの通りイタリアの新型コロナウイルスの感染者数、死者数はアメリカ・スペインに続き世界3位です。

そのイタリアで生活をしていた著者の生活を垣間見ることが出来るとともに、感染症が広がる原因についての考察と、今後のコロナと生きる生活がどうあるべきかについて書かれています。

考え方は、先に紹介した武田先生と正反対の考えです。

私としては双方正反対の考えをインプットすることで、新型コロナウイルスに関して何となく霧がかかっていたものが晴れたような気がしました。

 

感染症の広がりはまるでビリヤードの球の様だ

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ウイルスの伝播場がビリヤードの球、例えが美しい・・・

感染症の流行のスピードをR0(アールノート)と言います

Covid-19のR0は約2.5

麻疹のR0は約15

スペイン風邪のR0は約2.1

だといわれています。

 

麻疹のR0約15・・・すご!

これが空気感染の感染力のようです。

 

Covid-19のR0は約2.5とスペイン風邪より感染のスピードは速いが麻疹に比べたら大したことはない。

そう思うかもしれませんが、

R02.5という事は

 

感染者数=2.5n

 

となります。

21回感染を繰り返すと日本人口を超えてしまいます。

 

著者はみんなの我慢と覚悟があればR0は1.0以下にすることが出来ると述べています。

 

日本の感染者数とイタリアの感染者数の差

日本は欧米諸国に比べて新型コロナウイルスの被害が少ないです。

イタリア約21万人 日本約1万5千人(2020年5月11日)

 

本書を読むと、国民性という物が少なからず感染者数の差に影響しているのではないかと思わされます。

夕食の席でみんな口々に、「1週間も過ぎたころにはすっかり解決しているよ」「そう、大丈夫、あと何日かすればきっと元の生活に戻れる」・・・・

心配性の口うるさい人間だと思われたくなかったのだ。下手をすると、縁起が悪い男だと敬遠されるおそれだってある。

 感染拡大後のイタリアはニュースで報じられていたようにロックダウンとなり、皆自粛生活をおくっていたが、はじめのうちは国民性からなのか、すぐにこの騒ぎは終わるだろうと思っている人が多かったみたいです。

日本とイタリアを含む欧米諸国と何が違っていたのか?

現状、はっきりとした情報はないのですが、日本の状況もいつイタリアのようになっていても、おかしくなかったということを考えさせられます。

見慣れたこの社会をささえる骨組みが実は、吹けば飛んでしまいそうに頼りない、トランプでできた城のに過ぎなかったと気づかされるのが怖い。

このように著者は記しています。

 

これからのシナリオ

世界の感染者数を図で示します。 

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特設サイト 世界の新型コロナウイルス感染者マップ・感染者数|NHK

 今のところアフリカでの発症数は少ない状況です。

著者はCovid-19がアフリカに伝播していった場合のリスクを懸念しています。

コンゴ共和国では、医療環境が整っていないこと、教育が整っていない事、経済的に貧困状態となっていることからHIVが蔓延しています。

ここにCovid-19が伝播したら・・・

想像するに容易い状況となります。

今の私たちの我慢と忍耐は、自国のためだけではなく、コンゴ共和国をはじめ他の国の人たちを守ることにつながります。

恐怖と差別

僕の友だちにひとり、日本人女性と結婚した男がいる。夫婦はミラノ県に住んでいて、五歳の娘がひとりいる。ちょうど昨日、母と娘がスーパーへ買い物に行くと、二、三人の男たちから、何もかもお前らのせいだ、さっさと国に帰れと怒鳴られたという。しかも、中国に帰れ、と言われたようだ。 恐怖は人々に奇妙なふるまいを取らせるものだ。

 今回の新型コロナウイルスの流行で一番怖いと思ったのはこの手の話です。

日本でも、感染した人や、医療従事者に対しての差別が問題視されています。

これはこのブログの過去記事で第2、第3の感染症として紹介しました。

最近の私の周りであったことは、医療材料の配送業者さんが、感染を不安視して病院敷地内に入りたくないので、荷物の受け渡しを屋外で行いたいという申し出がありました。

配送業者としては、不安はあるのだと思いますが、予想外の申し出に戸惑いと、少しさびしさを感じました。

武田邦彦先生の言うコロナの結末と日本赤十字社が懸念する第2、第3の感染症の恐怖~私にできる事~ - MEのHigeさんのためになる話

 

アフターコロナ・ウイズコロナ

 コロナウイルスの「過ぎたあと」、そのうち復興が始まるだろう。だから僕らは、今からもう、よく考えておくべきだ。いったい何に元どおりになってほしくないのかを。

すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか。

著者は、今回のパンデミックの原因は自然と環境に対する人間の危うい接し方、森林破壊、軽率な消費行動にあると述べています。

  • 森林破壊が進み住むところを追われた野生動物が人間と接することにより、動物-人間の間で感染が起こる。
  • 移動手段が発達し世界中を人や物が行き来するようになった。

今の時代、簡単に海外の製品を国内から購入することができますし、海外旅行も誰でも行けるようになりました。

国際化というのは現代の生活の基盤となっているので、これをストップするというのとても困難です。

しかし今世界中で我慢と忍耐で人の移動と物の移動を制限しています。

雰囲気的にこれももうすぐ終わりそうな装いを見せています。

 感染症の拡大はいずれ収束します。実際2020年5月12日現在の日本国内での新規感染者数は2桁台となっており、ピークは過ぎ去ったように見えます。

 

これからの私たちの生活

私たちの生活はこれから2020年より前の常態に戻るのでしょうか?

  • 感染症を警戒しながらある程度自粛するの生活
  • 以前のように感染症に怯えることがない生活

おそらく、はじめはある程度自粛しながらの生活のあと、みんなCovid-19の事なんか忘れてしまっていつも通りの生活に戻るのだろうと思います。

 

学校の臨時休校措置と非常事態宣言によって、子供たちは3か月以上の休校、仕事によってはテレワークが一気に進みました。

これが、Covid-19の収束と共に一気に解除されます。

休校・テレワークの開始の時も相当のストレスでした。

自粛が解除されたとき、かなりの人たちで、自粛空けストレスが発生すると私は予想しています。

自宅での生活に慣れた人たち

もともと学校に馴染めなくて行きたくなかった子供たちや、無駄な会議や出張にうんざりしていた大人たちにとっては、ある意味自粛生活は良い所もあったのでしょう。

私たちはおうち時間に慣れてしまいました。

ただ、このおうち時間はもうすぐ終わろうとしています。

ゆっくりと終わるのか?一気に終わるのか?

それは分かりませんが、そのストレスは自粛開始とはまた異なったものになります。

どうやって、このストレスをコントロールしていくのか?

2019年までのように、旅行に行く、カラオケに行く、飲みに行く、温泉に行く、サウナに行く・・・

今まで、当たり前にしていたことが、何か後ろめたい行為になっています。

もうすぐ自粛が終わります。自分のペースで以前の生活・・・いいえ、この数か月で学んだ生活を取り入れた新しい生活が始まろうとしています。

まとめ

以上本書に書かれている内容と、私の主観をまとめさせていただきました。

本書はCovid-19で世界で3番目の被害を被ったイタリアの状況が良く分かる本です。その文章は、日本語訳を担当した飯田亮介氏の手腕もあり、美しい表現で綴られています。

ウイズコロナ・アフターコロナの時代がこれから始まります。

その中で何を思い生活していくかのヒントがここに書いてあります。

 

この記事ははてなブログお題「#おうち時間」について書きました