手指消毒用アルコールが売ってない!こまめに手指消毒をしたいけどできない!
手指消毒をするのに消毒用アルコールが品薄になっていますよね。
そんな時は、アルコール濃度60%以上のお酒で代用することが出来ます。
新しい生活様式
新しい生活様式が始まり今やアフターコロナの世界です。
感染症防止の基本は
- 身体的距離の確保
- マスクの着用
- 手洗い
この3つです
身体的距離についてはみんなそれぞれ意識をするようになってきました。
マスクは最近は割と手に入るようになりました。
手洗いは?というと・・・なかなかいつでもできないのが現実です。
手洗いが出来ない時に代わりとなるのが、手指消毒用アルコールを使っての手指消毒です。
これから、学校も始まり、在宅勤務からオフィスワークへ戻る人もたくさんいます。
こうなると手指消毒用アルコールの需要が高まります。
私も薬局でおひとり様2個まで制限の手指消毒用アルコールを買いました。
持ち運びに便利なミニサイズ。(15ml)小さい!!
一回の使用量は3ml程度だとすると5回で空になってしまいます。
焼酎のスピリッツが消毒剤棚に置いていある
薬局のマスク売り場、消毒剤売り場は相変わらず商品がほぼ売り切れ状態が続いています。そんな中手指消毒剤の陳列棚にお酒のスピリッツが大量に鎮座しているではありませんか!
手指消毒用アルコールの主成分はエタノールです濃度は約70%です。
厚生労働省はエタノールの濃度70~83%を消毒薬と認めていました。
実は、米国疾病管理予防センター(CDC)は60%以上のエタノールの使用を推奨という基準を設けていました。
最近の消毒用アルコールの不足から厚生労働省も米国疾病管理予防センターに習い濃度60%以上を消毒剤としての利用を認めました。
それで、アルコール濃度66%のスピリッツが消毒用として販売されていたのですね。
スピリッツの消毒効果
スピリッツとは蒸留酒の事を差し「ジン」「ウオッカ」「ラム」「テキーラ」が該当します。広義では焼酎もスピリッツに分類されます。
私が購入したスピリッツも焼酎の様です。
中世ポーランドではウォッカを飲用だけでなく消毒として利用していました。トイレの清掃やテーブルの拭き掃除をする時にウォッカを使っていました。
その結果、中世ヨーロッパの1/3の人が亡くなったといわれるペストの流行時にウォッカを使って清掃をしていたポーランドだけは、ペストの被害から免れたという歴史があります。
エタノールを使用した消毒が、感染症の伝播防止にいかに役立つか分かります。
新型コロナウイルスの感染経路は「人→人」の経路で伝播する飛沫感染と「人→物→人」の経路で伝播する接触感染があります。
飛沫感染は密閉空間(換気の悪い密閉空間)、密集場所(多くの人が密集している)、密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)つまり3密を避ける事で回避することが出来ます。
接触感染を防ぐには、環境を消毒する事と手を洗う(消毒)することが大切です。
というわけで、アルコール度数66%のスピリッツを1本購入してみました。
もし消毒用の用途として使い切れなければ、飲めばいいか・・・という軽い気持ちです。
小分け容器は何を使うか
スピリッツの販売は500mlのガラス瓶で売られていました。
手指消毒用として持ち歩くには、500mlのガラス瓶は不向きなのでなにか小さめ別の容器に移し替えて携帯する必要があります。
ここで注意したいのが、高濃度のエタノールは素材によっては、容器を溶かしてしまうのです。
PETボトルの素材であるポリエチレンテレフタレートは、20%以上のアルコールでエステル化という反応が起こり、容器に穴がいていしまいます。
カバンの中でお酒をぶちまける・・・
考えただけでぞっとします
素材はPE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)
消毒用エタノールの容器の素材は何が使われているのか?
- 容器はPE(ポリエチレン)
- キャップはPP(ポリプロピレン)
という素材が使われているようです。
こちらのアルコール手指消毒剤の容器の材質は
ボトルはPE(ポリエチレン)キャップはPP(ポリプロピレン)が使用されています。
ボトルの材質はPE(ポリエチレン)製のものを購入すれば良いのですね。
ダイソーで買えた
百円均一のダイソーでアルコール濃度66%のスピリッツを小分保管できる容器を探しました。
コレです
中身はこんな感じです。
ワンタッチ式のキャップを外すと少量のスピリッツを取り出すこと適した穴が開いています。
素材を確認すると
- 本体:ポリエチレン
- キャップ:ポリプロピレン
Good Job ダイソーさん!
注意書きを読むと、シンナー除光液には利用できませんと記載がありますが、アルコールを入れないで下さいと記載がないので多分大丈夫!!
アルコール濃度66%のスピリッツを容器に入れて一晩保管してみた
容器の移し替えは漏斗があったほうがいいかも?
若干こぼしました。(アルコール度数が高いのでふき取ればすぐに乾燥します)
この状態で、24時間放置して容器がアルコール度数66%のスピリッツに耐えられるのか実験しました。
PET(ポリエチレンテレフタレート)に入れたらどうなるのか確認したくて、ペットボトルにも入れてみました。
24時間後・・・
24時間保管の結果は意外とPET、PEどちらの容器も大丈夫でした。
最近のPETボトルは、DLCコーティングがされているので、意外とアルコールに対する耐性があるようです。
ただペットボトルはサイズ的に大きすぎるので、我が家では携帯性を重視して25mlの容器を採用します。
三菱重工機械システム | できたての美味しさを守る!「炭素の膜」で進化したペットボトル飲料
そういえば、容器がPETの消毒剤がありました。
この容器はDLCコーティングが施されているようです。
スピリッツで手指消毒をしてみた
使ってみた感覚はとてもサラサラしています。
3ml程度手のひらで受け止めて両手をこすり合わせて擦り込むと、すぐに乾燥します。
手指消毒用アルコールを使ったときと使用感とほとんど同じです。
それもそのはず
主な成分はどちらもエタノールなのですから。
若干酒臭い・・・
仕事でアルコール手指消毒剤は日常的に使うのですが、 その時も思うんですよね。
お酒の匂いと同じだって・・・
あの人お酒の匂いがすると思ってよく見ると、アルコール手指消毒を使った直後だったなんてことがあります。
アルコール度数66%のスピリッツで手指消毒を行った場合、思いのほか酒臭くはありませんが、酒飲みにとってはいい匂い・・・
と感じることがあるかもしれません。
まとめ
アルコール手指消毒剤は意外と品薄状態が続いています。
ネットで販売されていて、出どころが怪しい商品はアルコール濃度が60%未満の製品もあります。
アルコール濃度の記載がない製品も消毒効果が期待できない場合もあります。
アルコール度数60%以上のスピリッツを利用するという方法は用途としては理にかなっているのです。
消毒用アルコールが無くて困っている場合は、アルコール度数60%以上のスピリッツを試してみてください。
その際の小分け容器には、アルコールに対応した容器を選んでください。
ネットで買える手指消毒に使えるスピリッツ
これは私が実際購入した商品です。飲めます
この商品はウォッカです。飲めます。
この商品は飲用としては売られていません。
物は飲用と同じなのですが、厚生労働省より酒造会社が製造する高濃度アルコール製品を消毒液の代替品として使用することを特例として認めたものです。