今の世の中、学校へ行く前も仕事に行く前も、毎日体温測定をしてから出かける必要があります。もし体温が37.5℃以上あろうものなら、周りが騒然となってしまいます。
私が勤務する病院は入り口でサーモグラフィで、正面玄関から入る人すべての体温をチェックしていて、発熱があると、患者さんも職員も救急外来の感染症対応部屋に連れていかれます。
新型コロナ対策として重要な対策であることは理解できますが、職場の入り口で足止めを食うのはだけは勘弁です。
毎朝、体温を測って熱があるときは仕事や学校を休むことが、感染症の拡大を防ぐだけでなく、職場や学校の混乱を防ぐためにも大切ですよね。
格安中華非接触型赤外線体温計PHICON Infrared Thermometerを購入したのでレビューします。
- 結論・熱があるかどうかの確認だけなら問題ない
- 非接触型赤外線体温計PHICON Infrared Thermometerを開封
- 実際に体温を測ってみた
- 他のもの、例えばラーメンとか測ってみた
- 毎朝家族全員の体温を測るのは大変
- 非接触型赤外線体温計のメリット
- 日本製のユビックス 放射体温計CISEと格安非接触型赤外線体温計PHICON(中華)の比較
- 測定値が信用できなければ腋下で測るべき
- まとめ
結論・熱があるかどうかの確認だけなら問題ない
体温と言うのは、人間の体の中の方の温度を計測したものです。正確に測定しようとすると、
- 口なら5分
- 腋なら10分
- 直腸なら5分
の時間が必要です。
非接触型赤外線体温計は、額から放出される赤外線を感知して体温を表示します。
安定した室温の部屋にいる場合なら、額で測る非接触型赤外線体温計の測定体温は信頼できる値が出ます。
しかし、雪が降るような寒い場所では、額表面の温度が低下しているので、低めに出てしまいます。
逆にサウナの中のような熱い場所では、高めの結果となります。
じゃあ、非接触型赤外線体温計は正確じゃないから、使えないじゃん!
と思われるかもしれませんが、
- 寝室から起きてきて、リビングで非接触型赤外線体温計で体温測定をする。
- 寝室で起きて、その場で非接触型赤外線体温計で体温測定をする。
この様な場合は室温の影響はそれほど受けないので、非接触型赤外線体温計での測定値を使用しても問題ありません。
非接触型赤外線体温計PHICON Infrared Thermometerを開封
コスパ重視の我が家では、ちょっと怪しいかも?誰しも疑う格安中華非接触型赤外線体温計PHICON Infrared Thermometerを購入しました。
私が探した中では、かなり安い部類の非接触型赤外線体温計です。
箱はこんな感じ
中身は本体と、説明書、中国語で書かれた保証書が入っています。
説明書は日本語で書かれていたので安心。
感覚で分かりますけどね。
単四電池が2本必要です。
液晶のフィルムはすぐに剥がしてしまいました。
基本的にこの体温計は電源ボタンのと、測定ボタンのしか使いません。
ボタンを押すと、人体モードと物体モードと切り替えることができます。
というか、体温を測るときは人体モードに、物の温度を測るときは物体モードに切り替えないと、ちゃんと温度が測れません。
人体モードの時は「Body」と表示されて、バックが緑色になります。
物体モードの時は「Surface temp」と表示されて、バックが青色になります。
どうやら赤外線を計測した量を人体モード・物体モードそれぞれ補正して温度を表示しているみたいです。
実際に体温を測ってみた
私、この日の体調はいつも通り良好です。
36.4℃
平熱です。
比較するために、腋下で体温を測定しました。
使うのは無論オムロンの体温計。
36.1℃でした。
誤差0.3℃
まあ許容内ですね・・・
室内で測る分には測定体温は信じてよさそうです。
他のもの、例えばラーメンとか測ってみた
昼食で作った「褒美ラ王 豆乳の担々麺」が出来上がったので、スープの温度を測ってみることにしました。
人体モードで測定すると、
「Hi」
測定できません。
人体モードでは42℃までしか測れないようになっています。
では今度は物体モードに切り替えて測ってみます。
60.9℃・・・以外と低い?
チョット調べてみると
お店で出てくるラーメンのスープの温度は65℃くらいのようです。
ラーメン店で出されるスープの温度は何度くらいなんですか? - お店に寄り... - Yahoo!知恵袋
物体モードで温度を測定するとちゃんと測れるみたい。
撮影に使用した「褒美ラ王 豆乳の担々麺」は美味しくいただきました。
毎朝家族全員の体温を測るのは大変
思い返せば、緊急事態宣言が明けて子供たちの学校が始まってからというもの、毎朝体温計待ちの日々。
我が家の家族は6人いるので、30秒で測れるタイプの体温計でも、
体温を測る→リセットする→次の人に渡す→体温を測る
を繰り返すと全員測り終わるのに5~6分の時間を要します。
小さい子供だと、さらに大変
たかが30秒。されど30秒。
じっとしていられないのです。
非接触型赤外線体温計のメリット
非接触型赤外線体温計の最大のメリットは、やはり1秒で体温が測れるところです。
6人の体温を測るのに5分かかっていたのが、非接触型赤外線体温計を使えば、1分以内で終わります。
忙しい朝、これは助かります。
そして体温計自体が、体温測定をされる人に触れることがないので、衛生面も安心ですよね。
日本製のユビックス 放射体温計CISEと格安非接触型赤外線体温計PHICON(中華)の比較
医療用非接触放射体温計メディカルサーモメーターCISE
これ私の勤務先で使っている非接触型赤外線体温計です。
これで毎日患者さんの体温を測っています。
値段は ¥19,800+消費税(高っ!!!)
そして、強気なことが公式WEBサイトに書かれています。
耳式や腋下のような測定誤差はありません。標準偏差は ±0.2℃と、高性能です。
このCISE、メーカーが医療用をうたっている点もあり、安心感はあります。
3年以上使っていますが故障はありません。
耐久性は十分のようです。
ただ、深部体温に近い温度である額での測定でも、真冬に屋外から室内に入ってきてばかりの状態で体温を測ると、低めの測定値となります。
これは、表面の温度を計測する仕組み上しょうがないといえます。
非接触型赤外線体温計の誤差要因は、外気温によるものが大きいので、実際のところ中華非接触型赤外線体温計の PHICON Infrared Thermometerでも、家庭で使う分には問題ないと思います。
値段が同じくらいならCISEを選びますが、
- メディカルサーモメーターCISE ¥19,800円
- PHICON Infrared Thermometer ¥1,680円
値段の差が10倍もあります。
安いのでいいや
測定値が信用できなければ腋下で測るべき
メディカルサーモメーターCISEにしてもPHICON Infrared Thermometerにしても、非接触型赤外線体温計は外気温の影響を受けます。
測定値がおかしいと感じたら腋下で体温を測る必要があります。
なんだ結局普通の体温計も必要なんだね
確かに、非接触型赤外線体温計だけあればOKというわけではありません。
薬箱の中にでも1本、腋下で測るタイプの体温計も準備しておいたほうが良いですね。
まとめ
非接触型赤外線体温計なら、1秒あれば体温測定が完了するのでとても便利です。
しかし、 非接触型赤外線体温計は皮膚表面の温度を計測しているので、気温の影響を受けます。
とはいえ、自宅での毎朝の体温測定はそのあたりは気にしなくてもOKです。
なにより1秒で体温測定が可能な所は便利。
非接触型赤外線体温計の値段は、2,000円以下で買えるPHICON Infrared Thermometerから、20,000円弱するメディカルサーモメーターCISEまでピンキリです。
安心感を重視するなら、日本製のメディカルサーモメーターCISE
コスパ重視ならPHICON Infrared Thermometerがおすすめです。
正直PHICON Infrared Thermometerで十分だと私は感じてます。