デュアルSIMとは1台のスマホに2種類のSIMを入れてて通信を行う事です。
DSDVとかDSDSという言葉を目にることが最近ありますよね。
デュアルSIMを使うとスマホがお得になるって聞いたけど、専門用語ばかりでよく分からない!
確かにDSDVとかDSDSなど、聞きなれない言葉が並んでいると、身構えてしまいますよね。
デュアルSIMの種類にはいくつかの種類がありますが、2022年現在の環境でデュアルSImと呼ばれているのはほぼ全て「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」のことを言っていると考えてOKです。
この記事を読むとデュアルSIMってなに?デュアルSIMのメリット・デメリットが分かるようになります。
デュアルSIMには種類がある
デュアルSIMには4つの種類があります。
- DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ): 現在ではほとんど利用されていない。
- DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ):ひと昔前の中華スマホがこれです。
- DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE):これはオススメ。現在デュアルSIMと呼ばれるのはDSDVの事を言っていると考えていいでしょう。
- DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ):2022年時点では主流ではありませんが、今後DSDAが主流になってくるでしょう。
SIM、デュアルSIM(DSSS、DSDS、DSDV、DSDA)とはなんですか? | お客様サポート | 楽天モバイル
まとめるとこんな感じ
通話 | データ通信 | 特徴 | |
---|---|---|---|
DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ) | どちらか1つ | どちらか1つ | 片方のSIMを使っていると、もう片方のSIMは通話もデータ通信もできない |
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ) | どちらでも | どちらか1つ | 4G回線を使えるのはどちらか1つ(もう1つは3G回線に) |
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE) | どちらでも | どちらか1つ | 両方のSIMで4G回線が使える |
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ) | どちらでも | どちらでも | 両方のSIMで4G回線が使える |
まとめると
- デュアルSIMには4つの種類があり、2022年現在はDSDVが主流
- 今後はDSDAに対応した機種の登場が予想される
というわけです。
それでは、デュアルSIMのメリット・デメリットについてお話していきます。
デュアルSIMのデメリット
デュアルSIMのデメリットをまとめるとこんな感じです。
- 仕組みがややこしい
- 電池の減りが早い
- 純正通話アプリで通話中はもう片方のSIMでインターネットが使えない
- 機種によってはMicroSDカードが使えなくなる
仕組みがややこしい
デュアルSIMは、初心者がとっつきにくい。
スマホにうとい人からすると、なぜスマホに通信回線が2回線いるの?っていうでしょう。
スマホの設定の奥の方は分からない。
触れない。
という人には正直デュアルSIMはおすすめ出来ないです。
逆にいうと、設定画面に抵抗がない人ならデュアルSIMはおすすめです。
電池の減りが早い
電池の減りが早いとは言えシングルSIMでスマホを使う時と比べて2倍早くバッテリーを消費するかというと、そんなことはありません。
最近のスマホは、バッテリー容量が大きくなっているので、デュアルSIM運用でスマホを使っていても
「半日でバッテリーが空になる!」
何てことはありません。
私はPixel4aでデュアルSIM運用をしていますが、朝6時のフル充電の状態から私が帰宅する19時まで、持ち歩いていてもバッテリーが空になるという事はありません。
純正通話アプリで通話中はもう片方のSIMでインターネットが使えない
A社のSIMとB社のSIMをスマホに入れているとして
通話をA社のSIMに設定、データ通信をB社のSIMに設定している場合、通話中はデータ通信ができなくなります。
これは未来のデュアルSIMであるDSDA端末以外で起こります。
現状日本国内で販売されているデュアルSIM端末はDSDVが中心なので、あげました。
「ここで純正通話アプリ」でと限定したのは、スマホにもとから入っている通話アプリという事です。
純正通話アプリで通話中は、もう片方のSIMを使ってデータ通信は出来ません。
ヘッドフォンで通話しながらスマホで調べものをする。という使い方はDSDVではできないわけです。
楽天Linkなら通話中でもネットできる
ところが、楽天Linkアプリで通話中はもう片方のSIMを使って普通にデータ通信を行うことができます。
さすが楽天Link!
通話音質悪いけど・・・
楽天Linkはもともとデータ通信の回線を使って通話をしているので、もとから通話用のSIMの通話回線を使っていないんですね。
機種によってはMicroSDカードが使えなくなる
2枚目のSIMカードを入れる場所がMicroSDカードと同じ端末、中華スマホに多いですね。
そのような端末ではSIMカードを2枚入れるとSDカードが入らなくなります。
写真や動画のデータをMicroSDカードに保存したい人は注意が必要です
デュアルSIMのメリット
デュアルSIMのメリットは大きいですよ。まとめるとんな感じ。
- デュアルSIMの組み合わせ次第スマホ料金が安くなる
- 通話SIMをデュアルSIM運用すれば電話番号が2個持てる
- 通信可能エリアが広くなる
- 通信障害時の保険となる
デュアルSIMの組み合わせ次第スマホ料金が安くなる
回線を2回線契約するので、スマホ料金は高くなりそうなものですが、実はデュアルSIM運用をするとスマホ料金が安くすることができるのです。
別記事で書いているので読んでみてください。
通話SIMをデュアルSIM運用すれば電話番号が2個持てる
これは、仕事用とプライベート用を使い分けたい人におすすめな点です。
サブ回線に割り振られた番号はいっそのこと捨て番号として、スマホの設定で利用しない設定しておけば、いろんなサービスに登録する時にサブ回線の番号を記載する。
そんな使い方もできます。
設定でサブ回線の通話を利用しないようにしておけば、煩わしいセールスの電話に悩む必要はありません。
通信可能エリアが広くなる
4大キャリアはそれぞれ通信基地局の場所や周波数の特性から、ドコモでは圏内だけどauでは圏外。
その逆という事もあります。
ドコモ、au、ソフトバンク回線ではそれほど差はありませんが、楽天モバイルはプラチナバンドを持っていないので、ドコモ、au、ソフトバンク回線のどれかとデュアルSIM運用すると、楽天モバイルの圏外問題は解決です。
通信障害時の保険となる
記憶に新しいのが、ドコモの通信障害がありました。
ドコモの通信障害で確信したデュアルSIM(DSDS・DSDV)の優位性 - MEのHigeブログ
通信や電話はできて当たり前と思われがちですが、ちょっとした手違いで通信や電話は使えなくなってしまうのです。
これもデュアルSIMで2回線利用できる状況なら安心。
さすがに同時に2社の通信回線が利用できなくなる可能性は低いですから。
対応周波数帯をCheck
スマホには機種によって対応している周波数が存在します。
この周波数のことをバンドと呼びます。
通信キャリアによって総務省から割り当てられた通信バンドが決められています。
各キャリアの主要な対応バンドこちら
バンド(周波数帯) | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
Band1 (2.0GHz) | ◎ | ◎ | ◎ | - |
Band3 (1.7GHz) | ◎ (東名阪限定) | - | ○ | ◎ |
Band8 (900MHz) | - | - | ◎ | - |
Band18/26 (800MHz) | - | ◎ | - | - |
Band19 (800MHz) | ◎ | - | - | - |
この表は各キャリアの重要なバンドをまとめたもので、このほかにも割り当てられているバンドはあります。
とりあえずこのくらいのイメージでOKです。
まとめると、
バンド1、3、8、18/26、19に対応したスマホを選べば間違いないですね。
【2022年最新】楽天モバイルで使えるコスパ最強SIMフリー デュアルSIM(DSDV)スマホ4選 - MEのHigeブログ
ここで気を付けるポイントがあります。
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアで購入したスマホにはバンド固定という特殊使用がほどこされています。
キャリアで購入したスマホから格安SIMに乗り換える時は注意が必要です。
格安SIMは、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の中から回線を選ぶことができる通信会社が多いです。
キャリアで購入したスマホを格安SIMで使いまわすなら、キャリアと同じ回線を選択するのが良いでしょう。
まとめ
デュアルSIMにはメリット・デメリットがあります。
デメリットは
- 仕組みがややこしい
- 電池の減りが早い
- 純正通話アプリで通話中はもう片方のSIMでインターネットが使えない
- 機種によってはMicroSDカードが使えなくなる
メリットは
- デュアルSIMの組み合わせ次第スマホ料金が安くなる
- 通話SIMをデュアルSIM運用すれば電話番号が2個持てる
- 通信可能エリアが広くなる
- 通信障害時の保険となる
デュアルSIMは使う人を選ぶところはあります。
デュアルSIMはスマホの操作になれていない人にはおすすめできませんが、自分で設定を変更できる人なら十分デュアルSIMを使いこなすことが出来ます。
正直デメリットよりもメリットの方が大きいと思います。
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