人類が文明を築いてから紙という記録媒体はなくてはならないものでした
紙とは水中でばらばらにした植物などの繊維を、薄く平らにのばして乾かしたもで、
紀元前2世紀ごろ中国で発明されたと考えられているそうです
ちなみに古代エジプトで使用されていたパピルスはこの繊維をバラバラにして平らに伸ばしたものではなく、植物の茎を並べて作られているので紙ではないということです
紙の発明以前は「木の葉」「樹皮」「石」「皮」が記録媒体として使用されていました
2000年以上記録媒体として紙が活躍している理由はずばりコスパが良いからです
そんな紙ですが、ペーパーレス化の波にもまれて、できるだけ使わない事が望ましいという流れになっているのが昨今です
ペーパーレス化の流れは、
- 第1の波・・・1970年中頃に米ゼロックスによるコンピュータ「ALTO」の開発と電子メールの登場
- 第2の波・・・1990年中頃パソコン向けワープロソフトの普及や、エコブームの流れ
- 第3の波・・・2010年代高速インターネット環境や無線LANの普及、スマホ、タブレットなどの登場
3段階の流れがあり、現在は第3の波に揉まれている状況です
ペーパーレス化の波の中、私の勤務する病院も10年ほど前から電子カルテが導入されました
電子カルテ導入後10年が経過して・・・
病院内には紙があふれています
シュレッダー大活躍です
↑
こんなシュレッダーがうちにもあったら文書破棄超楽なのに・・・
いや・・・週末、祝日は稼働しないんやった !
病院でペーパーレス化が進まない理由
- 電子カルテの内容を印刷して確認する方々の存在
- 手書きを愛する方々
- 病院を受診する患者さんの多くが高齢であること
- 紙伝票の運用が継続している
- 部署ごと、例えば手術室、 リハビリテーション室、歯科、眼科、放射線科、透析・・・等々、電子カルテ以外の部門室ステムが乱立しており、部門システムー電子カルテや、部門システムー会計システムの連携がフルオートではなく、途中で人間の介入が必要
- 医師が電子カルテで出した指示がそのまま部門システムに反映されない
- 電子カルテのクライアント端末の動作がもっさり
- 院内のWifi環境が遅れている
最近の通信環境はIEEE802.11nやIEEE802.11acに移行しつつあるが、現場のインフラがいまだにIEEE802.11aとか IEEE802.11gのまま - 7.8の理由により紙のほうが早い
ざっと思いつくだけでこれだけ理由が出てきました
私は思います
病院というか企業もそうだと思いますが
ペーパーレス化第3の波では完全ペーパーレス化には至らないと
やっぱり紙って必要なんですね・・・
私の勤務している透析室も透析支援システムを導入してから
診療記録自体は電子媒体に保存されることが定着しました
記録としての紙は減りましたが
伝票は無くなりませんし
患者さんの情報をまとめる用紙も健在です
2020年以降にやってくるという5GやAIの時代にペーパーレス化第4の波がやってくるのか?
注目です!!
Accessのレポートの説明をするにあたりペーパーレス化の話をしました
次回はAccess レポートについて説明します